第76回 ノロウイルスについて

皆さん、こんにちは!

 

いかがお過ごしでしょうか?

 

 

今回はノロウイルスについてお話しようと思います😷

 

ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、一年を通して発生していますが、特に冬季に流行します。

 

 

 

感染経路はほとんどが経口感染で、

1.ノロウイルスが大量に含まれるふん便や吐ぶつから人の手などを介して感染

2.飛沫感染などの直接感染

3.食事を作る人が感染しており、その人を介して汚染した食品を食べた

4.汚染されていた二枚貝を、生あるいは十分に加熱調理しないで食べた

5.ノロウイルスに汚染された井戸水や簡易水道を消毒不十分で摂取した

などの感染経路が考えられます😥

 

 

潜伏期間(感染から発症までの時間)は24~48時間で、主な症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛です😣

通常、これらの症状が1~2日続いた後、治癒し、後遺症もありません。また、感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状の場合もあります。

 

ノロウイルスの検査は便検査により行いますが、当院では基本的に外注検査となり結果が出るまで1週間程度の期間を要するため特定までは行わないことが多いですが、結果が必要でお急ぎの場合は対応医療機関での検査をお勧めしております。

 

またノロウイルスに対する抗ウィルス薬は存在せず、十分な症状を抑える対症療法が中心となっております。

 

 

ウイルスを食品から直接検出することは難しく、約7割は原因食品が特定できていないようです🤦🏻‍♀️

ウイルスに感染した食品取扱者を介して食品が汚染されたことが原因となっているケースが多いことが、原因食品が特定できない要因となっています。

 

 

予防法をいくつか紹介していきます!

 

まず大切なのは、食品取扱者や調理器具などからの二次汚染を防止すること。そして加熱が必要な食品は中心部までしっかり加熱することが重要です。

 

 

手洗いは、 手指に付着しているノロウイルスを減らす最も有効な方法です🖐🏻

 

調理を行う前や、食事の前、トイレに行った後、下痢等の患者の汚物処理やオムツ交換等を行った後(手袋をして直接触れないようにしていても)には必ず行いましょう!

 

常に爪を短く切って、指輪等をはずし、石けんを十分泡立て、ブラシなどを使用して手指を洗浄します。

すすぎは温水による流水で十分に行い、清潔なタオル又はペーパータオルで拭きます。

 

石けん自体にはノロウイルスを直接失活化する効果はありませんが、手の脂肪等の汚れを落とすことにより、ウイルスを手指から剥がれやすくする効果があります☺

 

また、一般にウイルスは熱に弱く、加熱処理はウイルスの活性を失わせる有効な手段です。ノロウイルスの汚染のおそれのある二枚貝などの食品の場合は、中心部が85℃~90℃で90秒以上の加熱が望まれます🙆🏻‍♀️

 

 

十分に加熱することが大切ですね!

 

 

第29回のハーモニー通信でも食中毒について説明しているので、併せてご覧くださいね😉(第29回 食中毒を予防しよう | さわやか内科クリニック

 

 

 

参考:(ノロウイルスに関するQ&A|厚生労働省