第26回 納豆のねばねばにはどんな役割があるの?

こんにちは。管理栄養士の天野です🐌

 

だんだんと暑くなってきて、夏が少しずつ近づいているのが感じられます🌞

水分補給をしっかりして、暑さに負けないようにしましょう!

 

 

今日は、ごはんやそば、カレーにのせたり、卵焼きにいれたり、簡単なアレンジで楽しむことができる「納豆」についてお話します。

納豆と聞くと、どんなイメージが浮かんできますか?

 

 

きっと1番最初に思い浮かぶのは、「ねばねば!」というイメージではないでしょうか?

 

以前の第7回「ねばねば野菜たち」のハーモニー通信でも、ねばねばの栄養成分について取り挙げています。そちらもぜひ読んでみてください!

 

「納豆は朝と夜で効果が違う!?」そんな噂を聞いたことはありませんか?

どうして朝と夜で効果が違うの? という疑問について一緒に考えていきたいと思います!

 

納豆のねばねばっとした食感、粘り気には、「ナットウキナーゼ」という成分が含まれています。納豆は、煮大豆を納豆菌が発酵させることでできます。この発酵過程でナットウキナーゼをはじめとする多様な栄養素が生成されます。

 

ナットウキナーゼには、血栓の主成分であるフィブリンを直接分解するはたらきのほか、血栓を溶かしたり、作らないようにする作用があることが報告されています。

 

納豆を食べる時間帯による効果の違いのカギは、「血栓」が握っています!

血栓は、私たちが眠っている深夜から早朝にかけてできやすいです。

 

 

ナットウキナーゼの効果をより発揮させるために、血栓ができやすい時間帯の少し前、夕食時や就寝前に納豆を食べることがよいとされています。

 

その一方で、納豆にはビタミンK2、血液を凝固させる成分も含まれています。

 

納豆は血液が固まりやすくなるから食べないほうがいいの?と思われる方も多いかもしれませんが、ビタミンK2は血管が傷ついてしまったとき、かさぶたのような働きをするために必要な栄養素です。

 

ただし、血栓症の患者様などに処方される血液を固まりにくくする医薬品、「ワルファリン(商品名:ワーファリン等)」を服用されている方は、ビタミンK2によって薬の効果が減弱されてしまうため、医師の指導に基づいて制限してください。

 

今回は「ナットウキナーゼ」という成分に注目してお話しさせていただきましたが、納豆には他にもイソフラボンをはじめとした栄養素が豊富に含まれています。

 

ぜひ今日の夕食に、納豆を食べてみてください😊