原因
甲状腺を刺激する自己抗体(甲状腺レセプター抗体)が出現する事により、甲状腺ホルモンが多すぎる状態(甲状腺機能亢進症)になる病気で、若い女性に多いです。抗体ができる原因は不明ですが、過労やストレスが大きいと悪化しやすく、喫煙によって発症および再燃のリスクが高まると言われています。
症状
バセドウ病に伴う甲状腺機能亢進の症状として、動悸・体重減少・震え・汗が多くなる・下痢などがあります。また甲状腺のサイズが全体的に大きくなるため、外観的に腫れが気になることがあります。また眼の奥の組織が腫れて眼球が突出したり、眼が動かしにくくなる場合もあります。
検査・治療
血液中の甲状腺ホルモン(FT3、FT4)が高値になり、抗TSH受容体抗体(TRAb)の上昇を認めます。超音波検査では甲状腺の腫大や内部の性状変化を認め、甲状腺内の血流も非常に多くなります。同じ甲状腺機能亢進症状を来たす亜急性甲状腺炎/無痛性甲状腺炎や甲状腺ホルモン産生腫瘍との鑑別が重要となり、診断が困難な場合甲状腺シンチグラフィを行う場合もあります。
治療は基本的には甲状腺ホルモンの合成を抑える飲み薬で行いますが、薬の副作用が強かったり効果が不十分な場合は放射性ヨードまたは手術による治療を行います。
治療法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
薬物療法 (抗甲状腺薬: メチマゾール、プロピルチオウラシル) | – 体への負担が少ない – 多くの患者に適用可能 – 一部の患者は寛解することもある |
– 長期間の服用が必要 (通常1.5~2年) – 再発の可能性がある – 副作用 (肝機能障害、無顆粒球症など) |
放射性ヨード治療 (アイソトープ治療) | – 甲状腺を縮小させ、比較的確実に治療できる – 手術に比べ体への負担が少ない |
– 効果が出るまでに数ヶ月かかる – 甲状腺機能低下症になる可能性が高い (一生ホルモン補充が必要になることも) – 妊娠予定のある人には不向き (一定期間避妊が必要) |
手術 (甲状腺全摘または一部切除) | – 短期間で確実に治療できる – 再発のリスクがほぼない |
– 手術のリスク (声帯麻痺、副甲状腺機能低下症など) – 一生甲状腺ホルモン補充が必要になる可能性がある – 手術痕が残る可能性がある |
愛知県知立市谷田町西1-14-4
0566-91-1114