原因
甲状腺を刺激する自己抗体(甲状腺レセプター抗体)が出現する事により、甲状腺ホルモンが多すぎる状態(甲状腺機能亢進症)になる病気で、若い女性に多いです。抗体ができる原因は不明ですが、過労やストレスが大きいと悪化しやすくなると言われています。
症状
甲状腺機能亢進の症状として、動悸・体重減少・震え・汗が多くなる・下痢などがあります。甲状腺が全体的に大きくなるため、外観的に腫れが気になることがあります。また眼の奥の組織が腫れて眼球が突出したり、眼が動かしにくくなる場合もあります。
検査・治療
血液中の甲状腺ホルモン(FT3、FT4)が高値になり、抗TSH受容体抗体(TRAb)の上昇を認めます。超音波検査では甲状腺の腫大や内部の性状変化を認め、甲状腺内の血流も非常に多くなります。治療は基本的には甲状腺ホルモンの合成を抑える飲み薬で行いますが、薬の副作用が強かったり効果が不十分な場合は放射性ヨードまたは手術による治療を行います。
愛知県知立市谷田町西1-14-4
さわやか内科クリニック
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