橋本病について

原因

甲状腺に対する自己抗体ができることで慢性的な炎症を生じ、甲状腺の細胞がゆっくり破壊されていく疾患で「慢性甲状腺炎」とも呼ばれます。甲状腺ホルモンの分泌が徐々に減少していくため、約2~3割の方で分泌量が通常より低下していると言われています。抗体ができる原因は明らかになっていません。

 

症状

甲状腺ホルモンの量が正常の場合には症状を認めませんが、低下してくると気力低下、疲れやすさ、寒さを感じやすい、体重増加、便秘などの症状が出る場合があります。慢性炎症によって甲状腺が腫れたり硬くなる場合がありますが、痛みなどの症状はない場合が多いです。

 

検査・治療

血液検査では甲状腺に対する自己抗体である「抗甲状腺ペルオキシダーゼ(TPO)抗体」や「抗サイログロブリン(Tg)抗体」の上昇を認めます。また甲状腺ホルモン(FT3、FT4)が低下する場合もあります。超音波検査では甲状腺内部に慢性炎症に伴う変化が見られます。甲状腺ホルモンが低下している場合は治療の対象となり、甲状腺ホルモン剤を内服してホルモンを補充します。血液検査で経過をみながらホルモン値を適切な範囲に保ちます。