第19回 ~まめ~

こんにちは。

突然ですが、豆の栄養について考えたことありますか?

「野菜を摂るために豆を食べている」とよく聞くのですが、糖尿病食品交換表を見ると、豆は種類によって表1(炭水化物類)に含まれていたり、表3(たんぱく質類)に含まれていたり、表6(野菜類)に含まれていたり、、、、豆をすべて「野菜」ととらえないほうがよさそうな気がします。今回はそんな「豆」に関して調べてみました。

 

豆の成長度による名前のちがい


「さやえんどう」と「エンドウ豆」は名前がよく似ていますが、何が違うかご存じですか?実はもともとは同じ種類で、「未成熟」「成熟」かで名前が違うんです!このように同じ種類でも成長度によって名前が違う豆はいくつかあります。

 

 

成長度によって名前が違うなんて不思議です。でも、見た目や味が大きく変わってくるので名前が同じになってしまう方がややこしいかもしれないですね。

一般的にさやまで一緒に食べられる緑色の豆は未成熟、さやは食べずに豆だけを取って食べる色が変わった豆を成熟豆と分類することが多いです。

 

豆の成長度による栄養成分のちがい


名前よりもっと不思議なのが同じ種類の豆でも成長度合いによって栄養成分が変わってきます!例を見てみると…

 

 

成熟することで炭水化物やたんぱく質の栄養素が変わってきます。

特にエンドウ豆やインゲン豆の一般的な成熟豆炭水化物を多く含みます。ご飯100gで炭水化物35g程度のため、割と炭水化物を多く含んでいることが分かります。たしかに成熟豆は加熱すると、芋のようにホクホクした食感を感じることがあります。

豆は一粒1g程度なので、100gも食べることはあまりないかもしれませんが…豆サラダや煮豆の食べすぎは炭水化物の摂り過ぎに繋がり、血糖上昇を招いてしまうかもしれません。特に煮豆は調味料に砂糖を使うこともあると思うので注意が必要です。

また、大豆は豆の中で(恐らく)唯一たんぱく質を多く含む豆です。野菜ではなく、肉や魚と同じおかずとしてカウントされます。

 

まとめ


いかがでしたか?豆は種類が多いので分かりにくいかもしれませんが、野菜だと思って食べていたら炭水化物を摂り過ぎていた…なんてことのないようにしていきたいです。

まとめると、

①さやも一緒に食べられる未成熟豆=野菜と思ってOK(★えだまめは未成熟豆に入りますが食べすぎるとたんぱく質の摂り過ぎに)

②豆だけを食べる成熟豆=炭水化物が多いので注意

③大豆はたんぱく質が多い(★たんぱく質が多い豆は大豆だけです!多分)のでおかずと考える

 

※世界にはたくさんの種類の豆があるので、例外がありましたらすみませんm(__)m