第16回 ~糖質のはなし②~

前回からの続きになるので、見ていない方は「第15回 ~糖質のはなし①~」を先に読んでみてください!

 

こんにちは。血糖値と糖質の正しい知識を知っていくために、いろいろまとめています。今日は2回目として、オリゴ糖や糖アルコールについて書いていきます。

前回の2枚目の図で、単糖・二糖・多糖の消化吸収を図にしてみました。では、オリゴ糖や糖アルコールはどのように消化吸収されていくのでしょうか?

 

【オリゴ糖】

ヒトの体内には、オリゴ糖を分解できる酵素が少なく、単糖にすることが難しいため小腸で吸収することが難しいのです。

「小腸で吸収ができない=体内に取り込めないので血糖値に影響がない」ということになります

「難しい」ということは消化できるオリゴ糖もあります。消化が難しいオリゴ糖を「難消化性オリゴ糖」と呼んでいるのです。難消化性オリゴ糖は小腸で吸収されずにそのまま大腸へ運ばれ、大腸内の腸内細菌のえさとなり、腸内環境を整えるのに役立ちます。

 

【糖アルコール】

単糖からできていますが、単糖と糖アルコールは別物とされているので、小腸では単糖と認識されず、吸収されることがほとんどありません。糖アルコールでよく聞かれるのは、エリスリトール、キシリトールなどがあります。糖アルコールは大腸まで届くとお腹をゆるめてしまう作用があるので、摂り過ぎに注意が必要です。

 

オリゴ糖と糖アルコールが血糖値を上げない理由はこんなかんじです。ちなみに人工甘味料も同じような理由で小腸で吸収されません(長くなるので割愛します)。

 

では、「オリゴ糖」「糖アルコール」と書いてある食品はたくさん食べてもよいのでしょうか…?次回へ続きます。